サッシ屋の日常③|玄関ドア交換は壁を壊すと思われる話
玄関ドア交換のご相談をいただく中で、時々このようなご質問をいただくことがあります。
「玄関ドアを交換する時って、壁も壊すんですか?」
玄関ドア交換と聞くと、外壁や内装を壊す大掛かりな工事を想像される方もいらっしゃいます。
しかし、現在の玄関ドア交換は、昔とは少し違います。

現在はカバー工法が主流です
現在の玄関ドア交換では、LIXILリシェントやYKK APドアリモなど、既存の枠を残したまま新しい枠を取り付けるカバー工法が主流です。
カバー工法では、既存の玄関枠をすべて撤去するのではなく、今ある枠の上から新しい枠をかぶせるように施工します。
- 外壁を大きく壊さない
- 室内の壁や床を大きく壊さない
- 工事が1日で終わるケースが多い
- 住みながら玄関ドアを交換できる
そのため、一般的な片開きドアや親子ドアの場合は、カバー工法で対応できることが多くなっています。
下関市で施工した親子ドア交換もカバー工法です
実際に下関市で施工したランマ付き親子ドアの交換も、LIXILリシェントを使用したカバー工法で施工しています。
既存の玄関枠を活かしながら新しい玄関ドアを取り付けるため、大きく壁を壊すことなく玄関まわりの印象を変えることができます。
下関市の玄関ドア交換施工事例|ランマ付き親子ドアをLIXILリシェントで交換
ただし、すべてがカバー工法で対応できるわけではありません
ここが少し誤解されやすい部分です。
玄関ドア交換はカバー工法で対応できることが多いですが、既存のサッシ枠や玄関枠が大きく歪んでいる場合は、カバー工法では対応できないことがあります。
たとえば、玄関引戸で以下のような状態になっている場合です。
- 扉が途中までしか開かない
- レールや枠が大きく変形している
- 建物の歪みの影響で建付けが大きく狂っている
- 既存枠を残したままでは新しい建具が納まらない
このような場合は、既存枠を残すカバー工法ではなく、既存枠を撤去して新しい枠を取り付ける工事が必要になることがあります。
玄関引戸では斫り工法になることもあります
既存枠の歪みが大きい場合は、玄関まわりを一部斫って既存枠を撤去し、新しい玄関引戸へ交換する工法になることがあります。
この場合は、カバー工法と違い、外壁まわりの補修やモルタル補修、左官工事などが必要になることがあります。
実際に下関市で施工した玄関引戸交換では、既存枠の歪みが大きく、扉が途中までしか開かない状態だったため、斫り工法で交換を行いました。
下関市|玄関引戸が途中までしか開かない原因と玄関引戸交換施工事例
片開きドアや親子ドアではカバー工法が多いです
私の経験上、斫り工法で交換しないといけないほど歪みが大きいケースは、玄関引戸で多く見られます。
一般的な片開きドアや親子ドアでは、既存枠を活かしたカバー工法で対応できるケースが大半です。
もちろん、現場ごとに納まりや状態は異なるため、実際にカバー工法で対応できるかどうかは現地確認が必要です。
玄関ドア交換は現地確認が大切です
玄関ドア交換は、見た目だけで工事方法を決められるものではありません。
既存枠の状態、建付け、ランマの有無、袖ガラスの有無、下枠の納まり、外壁との取り合いなどを確認する必要があります。
- カバー工法で対応できるのか
- 既存枠の歪みが大きいのか
- 玄関引戸なのか、片開きドアなのか、親子ドアなのか
- 外壁や床との納まりに問題がないか
- 補助金対象になる可能性があるか
こうした点を確認したうえで、適した工事方法をご案内しています。
玄関ドア交換は「家を壊す工事」とは限りません
玄関ドア交換と聞くと、家の壁を壊す大掛かりな工事を想像されるかもしれません。
しかし、現在はカバー工法により、壁を大きく壊さず1日で玄関ドア交換ができるケースが多くなっています。
ただし、玄関引戸の枠が大きく歪んでいる場合など、状態によっては斫り工法が必要になることもあります。
MADOSUKEサッシ・ドアでは、現地で玄関まわりの状態を確認したうえで、カバー工法で対応できるのか、斫り工法が必要なのかを確認し、工事内容をご案内しています。
