下関市で窓交換|約15mm傾いたサッシをYKK APマドリモで窓ごと交換
今回は、地盤沈下の影響により既設サッシが約15mm傾いていた掃き出し窓を、YKK AP「マドリモ」を使用して交換した施工事例をご紹介します。
新しく取り付けた窓は、YKK AP マドリモ ハイブリッド樹脂窓です。
今回は既設サッシそのものに大きな傾きがあったため、単純に既設枠へ合わせて取り付けるのではなく、製作寸法に調整幅を持たせ、レーザーで水平・垂直を確認しながら新設枠を取り付けました。

既設サッシが約15mm傾いていました
施工前に既設サッシの状態を確認したところ、建物の地盤沈下の影響により、サッシ枠の左右で約15mmの高低差がありました。
築年数が経過した住宅では、地盤や構造材の影響によって、窓枠やサッシ自体に傾きが生じていることがあります。
この状態で既設サッシの傾きにそのまま合わせて新しい枠を固定すると、新しい障子まで傾いてしまい、開閉不良や戸先のズレにつながる可能性があります。

傾きを考慮してマドリモの製作寸法を調整
今回は既設サッシの傾きが大きかったため、現場の開口寸法と傾きを確認したうえで、新設枠を調整できる余裕を確保するため、小さめの製作寸法でマドリモを発注しました。
マドリモは、既設サッシ枠を残したまま、その内側へ新しいサッシ枠を取り付けるカバー工法です。
そのため既設枠に大きな傾きがある場合は、単純に開口寸法だけを見るのではなく、水平・垂直を調整するためのクリアランスを考えながら製作寸法を決めることが重要になります。
YKK APマドリモの新設サッシ枠を組み立て
まずは現場で、新しく取り付けるマドリモのサッシ枠と各部材を組み立てていきます。

マドリモはリフォーム専用商品ですが、現場では枠・アタッチメント・額縁など複数の部材を組み合わせながら施工していきます。
既設サッシ枠に気密シートを施工
新しいサッシ枠を取り付ける前に、既設枠の周囲へメーカー所定の気密シートを施工します。
この気密シートを既設枠と新設枠の間に連続して施工する構造は、YKK APマドリモの大きな特徴のひとつです。
YKK APは、既設枠と新設枠を防水シートでつなぎ、水密性・気密性を確保する改装窓構造および施工方法について特許を取得しています(特許第6590669号)。
マドリモでは、室外側の水密材に加えて、この気密シートを施工することで、メーカーが「2重バリア」とする防水・気密構造をつくります。


マドリモのノンシール構造
YKK APマドリモの特徴のひとつが、既設枠と新設枠が重なる部分を、現場でコーキング処理することを基本としない構造です。
新設サッシ枠には水密性を確保するための部材が設けられており、既設サッシ枠へ押し当てて固定することで、水密材が密着して防水性を確保します。
さらに、既設枠と新設枠の間には気密シートを施工します。室外側の水密材と気密シートによる2重のバリアをつくることで、万一水密材側から雨水が回った場合にも、室内側への浸入を防ぐ構造になっています。
MADOSUKEサッシ・ドアでは、過去のマドリモ施工でも実際に施工後へ散水し、水の浸入がないことを確認したことがあります。
窓交換では、単純にコーキングを多く施工すれば良いというものではありません。商品ごとの防水構造や施工方法を理解し、メーカー指定の手順で取り付けることが重要です。
レーザーで水平を確認しながら新設枠を取り付け
今回の施工で特に重要だったのが、新設サッシ枠の位置調整です。
既設サッシには約15mmの傾きがあったため、既設枠だけを基準にして新しいサッシを取り付けることはできません。
レーザーで水平を確認しながら、左右の縦枠についても垂直を確認し、新設サッシ枠の位置を少しずつ調整していきます。


建物側には傾きがありますが、新しいサッシについては障子が正常に動くよう、水平・垂直・枠のねじれを確認しながら固定しました。
樹脂障子を建て込み、開閉を確認
新設枠の固定後、ハイブリッド樹脂窓の障子を建て込みます。

障子を入れた後は、実際に開閉しながら戸先、召し合わせ、鍵の掛かり具合などを確認します。
既設サッシには大きな傾きがありましたが、製作寸法と取付位置を調整したことで、新しい窓はスムーズに開閉できる状態に納まりました。
室内側に内額縁を取り付け
サッシ枠と障子の取付後は、室内側へ専用の内額縁を取り付けます。

最後に、内額縁と既存の窓木枠との取り合い部分をコーキングで一周仕上げます。
ハイブリッド樹脂窓へ交換完了
無事、窓交換が完了しました。


今回使用したハイブリッド樹脂窓は、アルミを使用した枠部分にも樹脂部材を組み合わせ、障子部分には樹脂を使用した高断熱仕様です。
ガラスもLow-E複層ガラス・アルゴンガス入り・樹脂スペーサー仕様となっており、古いアルミサッシや単板ガラスと比較して、窓全体の断熱性能を大きく向上させることができます。
同等仕様で施工した場合の費用目安
今回と同程度の大きさ・仕様で施工した場合の費用目安は、以下のとおりです。
- YKK AP マドリモ ハイブリッド樹脂窓
- Low-E複層ガラス
- アルゴンガス入り
- 樹脂スペーサー
- カバー工法
- 工事費込み:約340,000円(税込)
窓の大きさ、既設サッシの状態、ガラス仕様、現場条件などにより金額は異なります。
先進的窓リノベ2026の補助対象になる場合があります
今回使用した窓は、住宅や工事内容などの条件を満たす場合、先進的窓リノベ2026事業の補助対象になります。
今回と同じ大きさ・性能区分の場合、補助額は88,000円です。
340,000円 − 88,000円 = 252,000円
条件を満たして補助金を利用できた場合、実質負担額の目安は約25万円となります。
MADOSUKEサッシ・ドアは、先進的窓リノベ事業の登録事業者として、対象となる窓リフォームの施工から補助金申請まで対応しています。
傾いたサッシでも交換できる場合があります
「家が傾いているから窓交換はできないのでは」と思われる場合がありますが、既設サッシの状態や傾き方によっては、今回のように製作寸法と取付位置を調整することでカバー工法による交換が可能な場合があります。
ただし、傾きが大きい場合は、既設枠の寸法だけでは判断できません。
水平・垂直・対角・開口寸法などを確認し、新しいサッシを正常に取り付けられるか現場ごとに判断する必要があります。
下関市の窓交換・サッシ交換はMADOSUKEサッシ・ドアへ
MADOSUKEサッシ・ドアでは、下関市でYKK APマドリモなどを使用した窓交換・サッシ交換・カバー工法に対応しています。
古いアルミサッシから断熱性の高い窓への交換、開閉しにくい窓、傾きのあるサッシ、樹脂窓への交換などもご相談ください。
既設サッシの状態を確認したうえで、現場に合った施工方法をご提案いたします。
