サッシ屋の日常③|「カバー工法にすると窓が小さくなりますか?」と聞かれる話
宇部市で窓交換のご相談をいただく中で、よく聞かれるのが次のご質問です。
「カバー工法で窓を交換すると、今より窓が小さくなりますか?」
カバー工法は、今ある窓枠を残し、その内側へ新しい窓枠を取り付ける方法です。
既存枠の内側に新しい枠が加わるため、一般的には、ガラスが見える面積や窓を開けたときの開口が少し狭くなります。
ただし、どの程度狭くなるかは、現在のサッシ、新しく取り付ける窓、施工方法によって異なります。
結論|少し狭くなりますが、窓によって見え方は異なります
カバー工法で窓交換を行うと、既存の窓枠の内側に新しい窓枠が入るため、基本的には現在より開口が少し狭くなります。
ただし、家の壁に開いている窓の穴そのものを小さくするわけではありません。
既存枠の内側に新しい枠が重なることで、次の部分が小さくなる可能性があります。
- ガラスが見える面積
- 窓を開けたときに風が通る部分
- 人や物が出入りできる有効開口
- 窓から見える景色の範囲
大きな掃き出し窓では変化が目立ちにくいことがありますが、小さな窓では、同じ程度枠が内側に出ても狭く感じやすくなります。
カバー工法とは、既存枠の上に新しい枠を取り付ける方法です
一般的なカバー工法では、現在の窓からガラス障子や不要な部材を取り外し、既存のサッシ枠を残します。
その既存枠を利用して、新しい窓枠を取り付けます。
カバー工法の基本的な構造
現在の窓枠を残す
↓
既存枠の内側に新しい窓枠を取り付ける
↓
室内側・室外側を専用カバーで仕上げる
壁を大きく壊さずに窓全体を新しくできる一方、既存枠と新しい枠が重なる分だけ開口が狭くなるのがカバー工法の特徴です。

どのくらい小さくなるかは現場ごとに違います
「カバー工法なら必ず何センチ小さくなる」と一律に決まっているわけではありません。
開口の変化は、主に次の条件によって決まります。
現在のサッシ枠の形状
現在取り付けられているサッシのメーカー・シリーズ・年代・枠形状によって、新しい枠を取り付ける位置が変わります。
既存枠の立ち上がりが大きい窓や、複雑な形状の窓は、新しい枠を室内側へ寄せて納める必要があり、枠が大きく見えることがあります。
新しく取り付ける窓の種類
同じ窓の大きさでも、引違い窓、FIX窓、片上げ下げ窓、すべり出し窓などでは枠の形状が異なります。
現在と同じ引違い窓へ交換する場合と、開き方の異なる窓へ変更する場合でも、ガラス面積や有効開口が変わります。
新しい窓の性能と構造
樹脂窓、アルミ樹脂複合窓、複層ガラス、トリプルガラスなど、選ぶ窓の構造によって枠や障子の形状が変わります。
枠を細く見せることだけを優先するのではなく、必要な断熱性能や窓の使い方も含めて選ぶことが大切です。
窓そのものの大きさ
大きな窓と小さな窓では、同じ程度枠が内側へ出ても、見たときの印象が違います。
特に、トイレ・洗面所・浴室などの小窓では、ガラス面積の変化を感じやすいため、交換後の寸法を事前に確認することが重要です。
「窓が小さくなる」には3つの意味があります
窓交換でいう「小さくなる」は、次の3つに分けて考えると分かりやすくなります。
| 確認する部分 | 変わる可能性があること |
|---|---|
| ガラス面積 | 新しい枠が内側に入るため、ガラスが見える範囲が少し狭くなる場合があります。 |
| 有効開口 | 窓を開けたときに風が通る幅や、人・物が通れる寸法が変わる場合があります。 |
| 下枠の高さ | 掃き出し窓では、新しい下枠によって段差が少し高くなる場合があります。 |
見た目だけでなく、洗濯物を出す、庭へ出入りする、大きな荷物を通すといった使い方も確認しておく必要があります。
最近のリフォーム用窓は、開口を広く確保する工夫があります
カバー工法では開口が少し狭くなりますが、最近のリフォーム用窓には、枠の立ち上がりや段差を抑え、採光面積を確保しやすくした製品があります。
LIXILのリプラスTWタイプでは、一般的なカバー工法と比べて引違い窓の段差を抑え、開口を広く納められる構造が案内されています。
YKK APのマドリモ戸建用も、既存枠を利用しながら、新しい断熱窓へ交換できるカバー工法の商品です。
ただし、実際の仕上がりは現在のサッシと新しく選ぶ窓の組み合わせで変わるため、商品写真だけで判断することはできません。
開口が少し狭くなっても、カバー工法が選ばれる理由
開口が少し狭くなる可能性があっても、カバー工法には次のようなメリットがあります。
- 壁を大きく壊さずに窓全体を交換できる
- 窓枠・障子・ガラスをまとめて新しくできる
- 樹脂窓やアルミ樹脂複合窓へ交換できる
- 複層ガラスやトリプルガラスを選べる
- 窓の開き方を変更できる場合がある
- 壁を撤去する工法より工事範囲を抑えやすい
現在の窓枠を利用することで、外壁や室内壁への影響を抑えながら、窓全体の断熱性能や使い勝手を見直せることが大きな特徴です。
開口を狭くしたくない場合の選択肢
窓の大きさや使い方によっては、「できるだけ現在の開口を残したい」というご希望もあります。
その場合は、一般的なカバー工法以外の方法も含めて検討します。
既存枠をカットして新しい窓を取り付ける方法
既存のサッシ枠を一部カットし、新しい窓を取り付ける方法があります。
LIXILの「リプラス 汎用カットモール」は、既存の窓をサッシ枠ごとカットすることで、開口面積を確保しやすい商品です。
ただし、既存窓の種類や外壁の状態など、取付条件があります。
既存枠を撤去して窓を交換する方法
外壁や室内側の窓まわりを一部施工し、既存のサッシ枠を撤去して新しい窓を取り付ける方法もあります。
カバー工法より工事範囲は大きくなりますが、現在の開口を確保しやすく、窓まわりの状態に合わせて納められる場合があります。
断熱が目的なら内窓を検討する方法
現在の外窓を残し、断熱性や防音性を高めることが目的であれば、室内側へ内窓を設置する方法もあります。
ただし、窓を開けるときに外窓と内窓をそれぞれ操作する必要があるため、使い方も含めて比較します。
小さくなる寸法は、発注前に確認できます
MADOSUKEサッシ・ドアでは、窓交換前の現地確認で、現在の窓枠と新しい窓の納まりを確認します。
主に次のような点を確認します。
- 現在の窓枠の幅・高さ・奥行き
- 既存枠の形状と立ち上がり
- 交換後のガラス面積
- 窓を開けたときの有効開口
- 掃き出し窓の下枠の高さ
- カーテン・内装・外壁との納まり
- 窓の使い方と必要な断熱性能
「思っていたよりガラス面が小さくなった」ということがないよう、発注前に交換後の開口寸法や仕上がりをご説明します。
2026年は外窓交換が補助対象になる場合があります
2026年の「先進的窓リノベ2026事業」では、一定の性能基準を満たす対象製品を使用した外窓交換が補助対象工事に含まれています。
カバー工法とはつり工法の両方が対象工事として案内されていますが、住宅の建て方、製品の性能、窓の大きさ、申請額などに条件があります。
補助金は一般のお客様が直接申請する制度ではなく、登録された窓リノベ事業者が申請手続きを行います。
※補助制度には対象製品・申請額・工事時期・予算上限などの条件があります。工事を行えば必ず補助を受けられるという意味ではありません。掲載内容は2026年8月時点の情報です。
宇部市で窓交換をご検討中の方へ
カバー工法では、既存枠の内側に新しい窓枠を取り付けるため、ガラス面積や有効開口が少し狭くなる場合があります。
しかし、どの程度変わるかは、現在の窓と新しく取り付ける商品の組み合わせによって異なります。
MADOSUKEサッシ・ドアでは、宇部市を中心に、カバー工法だけで決めるのではなく、現在の窓・開口寸法・使い方・ご希望を確認したうえで施工方法をご案内しています。
窓の大きさや見た目が気になる場合も、交換後の寸法と仕上がりをご説明し、ご納得いただいてから商品を発注します。
