サッシ屋の日常⑦|「内窓はどんな窓にも付けられますか?」と聞かれる話

サッシ屋の日常⑦|「内窓はどんな窓にも付けられますか?」と聞かれる話

宇部市で内窓リフォームのご相談をいただく中で、よく聞かれるのが次のご質問です。

「内窓は、どんな窓にも付けられますか?」

内窓は、今ある窓を取り外さずに室内側へ新しい窓を取り付けるリフォームです。

一般的な引違い窓をはじめ、FIX窓や開き窓、浴室の窓など、さまざまな窓に対応できる製品があります。

ただし、すべての窓に同じ方法で取り付けられるわけではありません。

窓枠の奥行き、既存窓の開き方、ハンドルやクレセントの位置、窓枠の状態などを確認して、取付可否を判断する必要があります。

結論|多くの窓に取り付けられますが、現地確認が必要です

内窓は、戸建住宅だけでなく、マンションやアパートなどにも取り付けられる場合があります。

しかし、窓の見た目や写真だけで「必ず取り付けられます」と判断することはできません。

内窓を取り付ける場所には、内窓の枠を固定できる奥行きと強度が必要です。既存窓の鍵やハンドル、カーテンレールなどとぶつからないことも確認します。

内窓を取り付ける前に確認する5つのポイント

1.窓枠に必要な奥行きがあるか

内窓は、今ある窓の室内側にある木枠や額縁へ取り付けます。

そのため、内窓の枠を納められるだけの奥行きが必要です。

必要な寸法は、メーカー・商品・窓の種類によって異なります。

内窓製品メーカーが案内している主な寸法例
LIXIL インプラス引違い窓は有効寸法70mm以上、開き窓・FIX窓は55mm以上が目安。足りない場合は、条件に応じて「ふかし枠」を使用します。
YKK AP ウチリモ引違い窓は枠見込58mm、内開き窓・開き窓テラス・FIX窓は50mmの薄型設計。枠を持ち出して納められる仕様もあります。

※上記はメーカーが公表している代表的な寸法です。実際に必要な寸法は、商品・窓種・サイズ・取付条件によって異なります。

奥行きが不足している場合でも、室内側へ枠を延長する「ふかし枠」や、奥行きを抑えた内窓を選ぶことで取り付けられる場合があります。

一方で、ふかし枠を固定できない窓枠や、カーテンボックスなどがある場所では、別の方法を検討することがあります。

2.窓枠に強度があるか

内窓は、既存の窓枠へビスで固定します。

窓枠に大きな傷みやぐらつきがある場合や、取付面に大きな段差がある場合は、そのまま取り付けることができないことがあります。

必要に応じて、補強部材や段差を調整する部材を使い、内窓を正しく固定できる状態に整えます。

3.鍵やハンドルが内窓に当たらないか

既存窓のクレセント錠やハンドルが室内側へ大きく出ていると、新しく取り付ける内窓に当たることがあります。

特に、オペレーターハンドルの付いたすべり出し窓やルーバー窓は、ハンドルの出幅を確認することが大切です。

干渉する場合は、内窓の取付位置を調整したり、対応するハンドルへ変更したり、別の窓種を選んだりして検討します。

4.既存窓を開閉できるか

内窓を取り付けた後も、外側にある既存窓を問題なく開閉できなければなりません。

既存窓が室内側へ開く内開き窓、回転窓、清掃時に室内側へ倒す上げ下げ窓などは、内窓と干渉する可能性があります。

また、窓に換気扇や窓用エアコンが取り付けられている場合も、内窓を取り付けられないことがあります。

5.カーテンレールやブラインドと干渉しないか

窓枠の内側にカーテンレールやブラインドが付いている場合は、内窓を取り付ける場所と重なることがあります。

その場合は、カーテンレールの移設や、内窓の取付位置の調整が必要です。

窓枠の正面にカーテンボックスがある場合など、ふかし枠を取り付けられないケースもあるため、窓まわり全体を確認します。

こんな窓にも内窓を取り付けられる?

出窓

出窓も、室内側に内窓を固定できるスペースがあれば取り付けられる場合があります。

ただし、出窓の形状やハンドルの位置、カウンター部分の奥行きによって、取付位置が変わります。

和室の窓

和室の窓にも内窓を取り付けられる場合があります。

鴨居や敷居に障子の溝がある場合は、溝を埋める部材を使って取付面を整えてから施工することがあります。

和室に合わせた木目調カラーや、和紙調ガラスを選べる内窓もあります。

浴室の窓

浴室には、湿気や水に配慮した浴室仕様の内窓を使用します。

窓まわりの材質や取付面の状態によって施工条件が異なるため、通常の居室以上に現地確認が重要です。

マンションの窓

マンションでも、室内側に設置する内窓は採用できる場合があります。

ただし、管理規約や工事申請のルールによっては、管理組合などへの事前確認が必要です。

工事を進める前に、管理規約や申請方法をご確認ください。

内窓を取り付けるのが難しい主なケース

  • 天窓など、垂直な壁面に設置されていない窓
  • 窓用エアコンや換気扇が取り付けられている窓
  • 室内側へ開く窓で、内窓と干渉する場合
  • 窓枠の奥行きや強度が不足している場合
  • 鍵やハンドルが内窓に当たる場合
  • カーテンボックスなどにより、必要な取付位置を確保できない場合
  • 特殊な形状や、製作範囲を超える大きさの窓

同じように見える窓でも、寸法や納まりは一軒ごとに異なります。

写真である程度確認できることもありますが、最終的な取付可否と使用する製品は、現地で採寸して判断します。

内窓が難しい場合は、別の窓リフォームも検討できます

内窓をそのまま取り付けることが難しい場合でも、すぐに窓リフォームを諦める必要はありません。

  • 奥行きを抑えた薄型の内窓を選ぶ
  • ふかし枠を使用して取付スペースを確保する
  • 窓枠を整えてから内窓を取り付ける
  • 外窓交換のカバー工法を検討する
  • 目的や窓の状態に応じてガラス交換を検討する

「断熱性を高めたい」「結露を軽減したい」「外の音を抑えたい」など、窓リフォームの目的によって適した方法は変わります。

内窓は窓ごとの採寸が必要です

内窓は、現在の窓に合わせて製作する商品です。

同じ部屋に並んでいる窓でも、数ミリ単位で寸法が違うことや、窓枠にわずかな傾きがあることがあります。

MADOSUKEサッシ・ドアでは、次のような点を現地で確認します。

  • 窓枠の幅・高さ・奥行き
  • 窓枠の傾き・段差・強度
  • 既存窓の開き方
  • クレセントやハンドルの出幅
  • カーテンレールやブラインドとの干渉
  • 使用する部屋と内窓を設置する目的

確認した内容をもとに、取付可能な製品・ガラス・施工方法をご案内します。

2026年は内窓設置が補助対象になる場合があります

2026年の「先進的窓リノベ2026事業」では、一定の性能基準を満たす対象製品を使用した内窓設置が補助対象工事に含まれています。

補助額は、住宅の建て方、製品の性能、窓の大きさなどによって異なります。

また、対象製品や申請額、工事時期などに条件があり、一般のお客様が直接申請する制度ではありません。登録された窓リノベ事業者が申請手続きを行います。

参考:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト

※補助制度には条件と予算上限があります。工事を行えば必ず補助を受けられるという意味ではありません。掲載内容は2026年8月時点の情報です。

宇部市で内窓をご検討中の方へ

「うちの窓にも内窓を付けられるのだろうか」と思われた場合は、窓枠の奥行きだけで判断せず、窓の開き方や周辺部材まで含めて確認することが大切です。

MADOSUKEサッシ・ドアでは、宇部市を中心に、現在の窓とご希望を確認したうえで、内窓・外窓交換などから現場に合った方法をご案内しています。

取付可能な場合は、使用する製品・ガラス・施工内容・総額をご説明し、ご納得いただいてから工事を行います。

参考にしたメーカー公式情報

お問い合わせはこちら ※年中無休でご相談いただけます
070-3229-5766